「それでもお待ちしています」

令和元年、父が突然、誤嚥性肺炎になりました。

二回目の誤嚥性肺炎でした。

まさか、亡くなるとは思いませんでした。

でも、前回と同じ病院に入院し、看護師たちの態度から、

「これはもうだめなんだ」と察しました。

施設に入所していましたので、退所の為に荷物を取りに行きました。

施設の方にご挨拶をして

そして、その時、相談員の方が

「退院されたら、またお待ちしておりますね」

私は言葉に詰まりながら・・

「いえ、もう父は・・・」

すると相談員の方が

「それでもお待ちしております。」

そう仰ってくださったのです。

父が天に帰る前も帰ってからも、ずっと私を支えてくれている言葉です。

「それでもお待ちしております」

その言葉に私の魂は震えた。

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