手縫い

1月の中旬頃から、やっと母が日帰り介護に行ってくれるようになりました。

9時~16時頃までの時間が自分の時間となりました。

母のマスクケースを作ってあげたいと思っていても、なかなか作ることが出来ずに

心苦しく思っていましたが、私が縫ったものを使ってくれています。

家には、ミシンがないので、手縫いです。

綿の素材にしようかとも思いましたが、フエルトを使いました。

100円店(→母は、こう呼ぶ)で、フエルトもレースも入手出来ます。

フエルトですと切りっぱなしで、ほつれも出ませんし、縫い目が大きくても

目立ちません。

部屋の整理をしていると、子供の頃に母がミシンで縫ってくれた手提げが

出てきて、感慨深い。

介護って、子供の頃にしてくれたのをお返しすることなんだと感じます。(恩返し)

靴下と履かせる時も靴を履かせる時も、おしりを拭く時も、

嗚呼、子供の頃、母が自分にこうやてってくれたたよな・・と思い出します。

入院、施設では、持ち物に全て名前を書くように指示があります。

介護をしてくださる方がわかりやいように、紫のケースの右側には、名前を

グレーのケースの裏にも名前を刺繍しています。

刺繍糸で文字はいびつですが、わかれば良いよね。

日帰り介護で家を離れて母が寂しくないように、そんな願いを込めて作りました。

紫のケースのレース部分に謎の茶色い何かが・・

血?!と思って、よくよく見ると、チョコレート?

匂いを嗅いでみると甘い香りが。

嗚呼、今日のおやつはチョコレートだったのね、と思いました。

後悔の無いように、でも無理せず、一日一日を丁寧に生きたいですね。

戦後の大変な時期を生き抜いてくれた父母、祖父母。

(両家の祖父とも生まれる前に亡くなって、会ったことはないけれど。)

本当にありがとう。