前例が無ければ作ればいい

前職は、米外資系企業で、何をするにもNYの本社にいちいち

お伺いをたてねばなりませんでした。

お取引先が百貨店で、その軒先をお借りして商売をしていたわけです。

ある日、お取引先から、こういう宣伝広告をしてはいかがでしょう?と打診を受けました。

利益を受けることはあっても損益を出すことはないので、提案書を本社に出しますが、

本社のNYと繋ぐ部署が動きません。

理由は、「前例が無い」

いろいろ説明しても、全くNYに取り次ぐ気配を見せません。

だから、私はこう言いました。

前例が無いなら作ればいい。言葉で通じないなら、データで示せばいい。

 メリットはあるが、デメリットは一つも無い。

 それでも、あなたがNYに取り次がないなら、私が直接NYとやりとりしますけど、

 いいですか?」

私は、英語が堪能では無いので、ハッタリですが、啖呵(たんか)を切りました。

だってね、営業を舐めていないか?

現場の人間は、汗と涙を流しながら、商品を売っているのに。

「事件は現場で起こってるんだ!!」(→どこかで、聞いたセリフだぞ!)

前例が無ければ、つくればいい。

時間が無いなら、つくればいい。

お金が無いなら、つくればいい。

機会が無いなら、つくればいい。

健康が無いなら、つくればいい。

何かが無いことは、

あなたが進む道の障壁となるのでしょうか。

人は、可能性という天賦の才を持って生まれてくる。

その可能性には目を向けず、「ない」ことに焦点を当てるのか。

あなたは、自分の可能性という宝を見ることも、使うことも無く、生涯を終えるというのか。

自分の可能性を活かすのも自分、縛るのも自分。

あなたは、どちらを選ぶのでしょうか。

UnsplashRobert Thiemannが撮影した写真