この前、古事記を書いたのは確か一月末だった気が・・・
まあ、のんびり学びましょう。
前回は天地開闢(てんちかいびゃく)でしたね、続きです。
次に、国稚(くにわか)萌え騰(あが)れる物に因(よ)りて
成りし神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)。
次に、天之常立神(あめのとこたちのかみ)。
此の二柱の神も亦、並(とも)に独神(ひとりがみ)と成り坐して、身を隠しき。
上(かみ)の件(くだり)の五柱(いつはしら)の神は、別天(ことあま)つ神ぞ。
<現代語訳>
次に、地上世界がわかく、水に浮かんでいる脂(あぶら)のようで
水母(くらげ)のようにふわふわと漂っていた時、葦が芽をふくように
きざし伸びるものによって成った神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)。
次に、天之常立神(あめのとこたちのかみ)。
この二柱の神もまた独り神として身を隠した。
以上の五柱の神は、別天(ことあま)つ神である。
さてさて、長い神様の名前が出てきましたね。
宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)、カビかい?と思うでしょ?
カビなんですよ・・・
葦は水がある場所で群生し、水があって豊かな土壌であることを意味します。
葦カビの生命力の強さは大きく、生命力は爆発だー、くらいの感じです。
「うまし」は誉め言葉で、「ひこぢ」は男性を表します。
天之常立神(あめのとこたちのかみ)、高天原そのものを神格化した神様で
天の永遠性を表しています。
五柱の神は、別天(ことあま)つ神と呼ばれており、特別な天津神の意味で
天地の世界すべての源となる存在として特「別」な神様なのです。
宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)と10回言えたら
物凄く生命力をいただけるかしらん・・・
愚木混株 Cdd20によるPixabayからの画像