神職に成りたての頃の話です。
ガソリンスタンドを建築する前に、水神上げのお祭りの依頼を受けました。
井戸がありましたので、水神様におあがりいただいて、埋めるのですが。
初めての外祭なうえ、7月上旬の暑い中、父に何かを質問しても「わからんごとなった」
と丸投げされる、白衣は夏は暑く冬は寒い、まるで我慢大会みたいな感じなのですが、
熱中症で意識が飛びそうになる中、祭典の順番を間違えたりしつつ(→いや、駄目でしょ)
何とか、無事に終了。
しばらく日数が経過して、依頼主様が、
依頼主様 「いやあ、あの土地から水が出て来てね」
私 「えっ?!!」
(↑ちょっと、待って!水神上げをしたのに、水が出てきた?!私、間違って違う神様
呼んじゃった?!それとも、祭典で順番間違えちゃったから?!
水神様にありがとうございました、さようならをしたつもりなのに、
こんにちは!しちゃった?!→動揺してプルプル・・)
依頼主様 「その水をね、水質検査に出したら、とても良い水だと」
私 「・・・・はあ」(→何と言って良いかわからない)
依頼主様 「それでね、従業員が、社長、油だけじゃなくて、水も売ったらどうですか?
って言われて、水も売ることにした。いやあ、あなたのおかげですよ。」
水神上げって、水神様に上がっていただいて、水を涸らすのが目的のはずなのに・・・
アタシ、真逆のことをしちゃったのでは・・・!?
恥ずかしいやら(→この時はまだ、羞恥心があった)
ご降臨いただく神様を間違えっちゃったのかもとか、いろんな憶測が、
頭の中をぐるぐるして、どうしよう・・でも、喜んでおられるなら良いのかしら・・
なんだかね、祈っても、真逆のことが起きることがあります。
でも、不思議と、ご依頼主様がとってもお幸せになるのが、共通点ですかね・・。
神様のお考えに人智は追いつけないですね。
UnsplashのFrank Albrechtが撮影した写真