戦後、学校の教科書から日本神話が消されました。
子供たちは、神話を知らずに育ちます。
それは、神様との断絶を意味します。
本来、神と人とは相思相愛。
鎌倉時代、武家政権の法令を定めた御成敗式目(ごせいばいしきもく)
:貞永式目(じょうえいしきもく)とも言う
「神は人の敬ひによつて威を増し、人は神の徳によつて運を添ふ。」
この一文があります。
これは、人が神を敬うことで、神威(しんい・かむい)が増し
人は神の心によって神威や加護を受ける。
この一文こそ、まさに人と神が相思相愛であることを表す一文です。
古代祭祀は、岩や木に祭祀の度に神様にご降臨(こうりん)いただき、
祭祀が終わると昇神(しょうしん)いただいていました。
神様は、元素と言いますか、気体のようなものですから、何かに掴まらないと
地上に留まることが出来ません。
その為、神様が留まる場所、物を依り代(よりしろ)と言います。
岩であれば、磐座(いわくら)、榊(さかき)の木や枝を神籬(ひもろぎ)と言います。
日本語の響きの何と心地良いことでしょう!!
アニメのナルトの話で 神無毘橋(かんなびきょう)の戦いという場面が出てきます
恐らく、神奈備(かむなび)からの言葉だと思います。
天ノ岩座神宮のご説明を是非、ご覧ください。
磐座、神籬の古代祭祀から、人は神に常に居て欲しいと願うようになりました。
それが、社(やしろ)となり、神が鎮座(ちんざ)されるようになったのです。
これが神社の起源です。
祭祀の度に神様は天から降臨され、祭祀が終わると昇神される。
高天原(たかまがはら・天上界)と地上界を行ったり来たりされる
神様も出張みたいで大変だったでしょうし、一度にいろんなところから
お呼びがかかったら、神様も忙しくて、臍(へそ)を曲げていたかもしれませんから、
地上界でゆっくりされているのは、神様にも人にも良いことなのでしょうね。
SplitShireによるPixabayからの画像